分詞形容詞について
分詞形容詞とは、いわゆる現在分詞(〜ing)(=池田英語塾では未完了能動分詞)、いわゆる過去分詞(〜ed)(池田英語塾では完了受動心感情怪我の状態分詞)が、一般的な形容詞と同じ働きをするものです。(形容詞の働きとは①名詞を限定=限定用法[a tall man背の高い男性]、②補語になる用法=叙述用法[He is tall.彼は背が高い、I think him wise.私は彼は賢いと思う]の2種類のみ。他の働きはしない)
とはいえ、「分詞」自体が「分詞形容詞」と同じく①限定用法②叙述用法の2つの働きをするので、「分詞形容詞」と「分詞」にどう違いがあるかを考えましょう。
特に分詞の元になる動詞が「心・感情・怪我に関する他動詞」が分詞に変化したときに「分詞形容詞」と呼ばれます。(全て「~を驚かせる」のような「~させる」というニュアンス。感情でも自動詞でmourn「悲しむ」のようなものもあるのですが、自動詞が分詞化しても「分詞形容詞」とは言いません)
特にp.p.(=past participleいわゆる過去分詞)の時、分詞形容詞ならveryで強調できます。(p.p.ならmuchで強調します。この時は「~される」のニュアンスが残っています。分詞形容詞はそのニュアンスが消えています)
(例)
He was very surprised.「彼はとても驚いた」
He was much surprised.「彼はとても驚かされた」
怪我に関しては強調の場合にはveryではなくbadly、seriouslyにします。(badly injured, badly hurt, seriously wounded)
まずは~ingから派生した分詞形容詞を見てみましょう。(「(人を)~させる」というニュアンスを持つ。原則として「もの」につくが、人間の性質を表す時にも使う。a boring person「(人を)退屈させる人」→「退屈な人」)
- interesting(興味深い)
- exciting(興奮させる→ワクワクする)
- boring(退屈させる→退屈な)
- surprising(驚かせる)
- shocking(衝撃を与える)
- disappointing(失望させる)
- satisfying(満足させる)
- frightening(怖がらせる)
- terrifying(恐怖を与える)
- pleasing(喜ばせる)
- amusing(面白がらせる)
- embarrassing(恥ずかしい思いをさせる)
- confusing(混乱させる)
- annoying(いらだたせる)
- worrying(心配させる)
- depressing(憂うつにさせる)
- tiring(疲れさせる)
- exhausting(消耗させる)
- fascinating(魅了する)
- motivating(やる気を起こさせる)
- discouraging(意欲を失わせる)
- relaxing(リラックスさせる)
- frustrating(もどかしい、イライラさせる)
- touching (感動させる)
p.p.から派生した分詞形容詞。(元は「~させられる」だが、受動のニュアンスが消えて「~している」になった。人間を限定、説明する時に使う。動物でも感情を持っていると思われる時は使用可能)
- interested(興味を持っている)
- excited(興奮している)
- bored(退屈している)
- surprised(驚いている)
- shocked(衝撃を受けている)
- disappointed(失望している)
- satisfied(満足している)
- frightened(怖がっている)
- terrified(ひどく怖がっている)
- pleased(喜んでいる)
- amused(面白がっている)
- embarrassed(恥ずかしがっている)
- confused(混乱している)
- annoyed(いらだっている)
- worried(心配している)
- depressed(憂うつになっている)
- tired(疲れている)
- exhausted(へとへとになっている)
- fascinated(魅了されている)
- motivated(やる気になっている)
- discouraged(落胆している)
- relaxed(リラックスしている)
- frustrated(イライラしている)
- touched(感動している)
また、more、mostが付けられるなら、その直後は「分詞」ではなく、「形容詞」「副詞」です。
(He was killed.がHe was more killed.とも、She was running.がShe was most running.ともなりません。)
だからmore interesting「より興味深い」、more exciting「よりワクワクする」、most complicated「最も複雑な」のようにできる場合、more、mostの後ろのinteresting、exciting、complicatedは形容詞化していると考えられます。
形容詞化した分詞なので、分詞形容詞です。
ただし、現代英語(特に口語)では、p.p.に対しても much を使わずに very を使う傾向が強まっています。
- 伝統的・堅い表現: I was much surprised by the news.
- 現代的・一般的な表現: I was very surprised by the news.
心・感情・怪我以外にも慣用的にに分詞形容詞になったものを以下に列挙します。
未完了能動分詞(-ing):「~している状態の」「~する」
- developing country(発展し始めてまだ終わっていない国→発展途上国)
- missing person(一旦いなくなってまだ完了していない人→行方不明者)
- existing data(一旦存在してまだ終わっていないデータ→既存のデータ)
- rising sun(昇りゆく太陽)
- lasting peace(永続する平和)
- promising student(前途有望な学生)
- demanding boss(要求の厳しいボス)
完了受動心感情怪我の分詞(-ed):「~された」「~し終えた」
- developed country(発展することが完了した国→先進国)
- limited edition(制限された版→限定版)
- used car(使われた車→中古車)
- frozen food(凍らされた食品→冷凍食品)
- complicated problem(入り組まされた問題→複雑な問題)
- broken window(割られることが完了した窓→割れた窓)
- detailed information(詳説された情報→詳細な情報)
- reserved seat(予約された席→予約席)
- closed shop(閉まっている店)
- experienced teacher(経験することが完了した先生→経験豊富な先生)








東京女子大(数理科学学科数学専攻)東海大(海洋学部海洋理工学科)成蹊大(理工学部データ数理)東邦大(理学部生物学科、生物分子学科)