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  • 分詞についてQ&A(new!)

    2023.9.5

    分詞について1

    分詞ってなんですか

    池田英語塾では「動詞からかれて、形容詞、または副詞の働きをするようになった品」と教えてます。

    ですから分詞です。

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    以下、百科事典などの分詞の解説を引用しておきます。

    池田英語塾の分詞と対比して頂くのが目的です。

    (上級者向けです。混乱するかもしれないので、英語が苦手な人は見ないほうがいいです。)

     

    >動詞と形容詞の働きを分有する(participate)ので分詞(participle)とよばれる。

     

    そうなんですけど、分かりにくくありませんか?

    動詞の性質も持っているのなら、単独で述部(I love you.のloveに相当)になれるのか?というツッコミが入ります。(なれません。*I running then.のように表記されないということです)

    動詞の性質のうちの、目的語を取れるとか副詞を取れる、は可能で、述部になるのは不可能?

    そんな可能・不可能の区別を「分詞」という名前からは読み取れません。

    このように誤解が生じかねないので、私は「動詞から分かれて」とやってます。

    動詞から分かれているから動詞の一番の機能である「述部」としての働きをしない、という意味になっていると考えてます。

    最初に命名したというギリシャの文法家の意図するところとは違うかもしれませんが…

     

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    日本大百科全書(ニッポニカ)

    インド・ヨーロッパ語族に属する諸言語にみられる動詞活用形の一種。不定詞と同じく、非定形(non-finite form)の一種をなす。動詞と形容詞の働きを分有する(participate)ので分詞(participle)とよばれる。ラテン語では、能動態現在・能動態未来・受動態完了の三形が区別されていた。英語には二つの分詞があり、-ingに終わる形を現在分詞、規則的には-edに終わる形を過去分詞とよぶのが一般である。しかし、これはラテン語文法の伝統をひくものであり、英語における実際の用法は、現在・過去というテンス(時制)とは直接には関係がないのであるから、適切な名称とはいえない。-ing形はbe動詞と結び付いて継続アスペクト(相)を示し、-ed形はhave動詞と結び付いて完了(perfect)アスペクトを示す。この意味で両形は、未完了分詞・完了分詞とよぶこともできる。-ed形はさらにbe動詞と結び付いて受動態を示す。二つの分詞はa running water(流れている水)、a trained nurse(正看護婦)のように形容詞としても用いられる。また、keep a person waiting(人を待たせる)、keep the door closed(ドアを閉めておく)のように補語としても用いられる。Having prepared the next day's lessons, I went to bed(翌日の予習を済ませたので、床についた)のような用法は分詞構文とよばれ、副詞節を構成する。前置詞concerning、接続詞provided that …などを派生させることもある。

    [国広哲弥]

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    ブリタニカ国際大百科事典

    インド=ヨーロッパ語族やセム語族の諸言語にみられる動詞の替変形の一つ。数や性によって曲用するという名詞の性質と,時制や態の別があるという動詞の性質とを分ち有するところから,古代ギリシアの文法家が命名した。もっとも近代のインド=ヨーロッパ語族の諸言語では種類も減り,替変も簡単になっている。たとえば,現代英語では,love (愛する) について,現在分詞形 lovingと,過去分詞形 lovedとがあるが,これらは常にこの形で用いられる。一般に,文中では形容詞に相当する働きをするが,連用修飾語,目的語をとるなど,その動詞本来の働きも失わない。また一般に,特定の (助) 動詞とともに用いられて,受身,完了,進行,反復などの意味を表わす。

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    精選版日本国語大辞典
    〘名〙
    ① (participle の訳語) インド‐ヨーロッパ語族の諸言語において、動詞が変形して形容詞の機能をもつようになったもの。英語では現在分詞と過去分詞の二つがある。一般には、時制と態を現わす。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
    ② ①を日本語にむりに当てはめて、名詞を形容する動詞の連体形の用法をいう。西洋文典の影響の著しい、明治初期の文典で説かれた。〔小学日本文典(1874)〕

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    百科事典マイペディア

    本来,文中において動詞と名詞双方の機能を担いうる品詞をさす。印欧語において動詞の語幹から作った形容詞。純粋の形容詞と異なり,動詞と同様に目的語などをとることができ,相制,相の範疇をもつ場合もある。近代英語では能動現在と受動過去の分詞のみであるが,古層ではさらに多くの分詞形がある。_________________

    デジタル大辞泉

    《participle》ヨーロッパ諸語などの文法で、動詞が語形変化して形容詞的に用いられるもの。現在分詞・過去分詞などがある。

    現在分詞って現在を表しているのですか?

    いいえ、現在分詞は「現在」を表していません。

    分詞は「時間の概念」と無関係です。

    なのに「現在」ですからね。

    「現在分詞」という名前を見るたびに笑っちゃってます。

     

    I saw a running dog /yesterday.私は走っている犬を見た/昨日

    現在」分詞なら、「私は昨日、いま走っている犬を見た」と予言者になります。

    でも「私は昨日、走っている犬を見た」で上の英文に問題はありません。

     

    分詞は時制を表しません

    分詞の時制を表すのは、それぞれのメインの述語動詞です。

    その時制を基準にその光景を想像すれば、犬は走ってませんか?

    このように述語動詞の時制を基準にした時点での「様態」(どのような様子なのか)を表すのが分詞です。(時間、時制は分詞と無関係です)

     

    「現在分詞」はpresent participleの和訳です。

    明治の初期の和訳です。

     

    さてpresentを辞書で引いてください。

    ジーニアス英和大辞典だと「居合わせる」という意味があります。

    present participleは「居合わせている分詞」という意味なのです。

    presentの訳は「現在」ではありません

    分詞の時制を決めるのはメインの述語動詞です。

     

    明治の初期にpresentを誤訳して、今に至る。

    これが真実だと推測しています。

     

    池田英語塾では「未完了能動分詞」と呼んでいます。

     

    「能動」は「受動」の対比概念。

    「受動」は他動詞のみがなれる。

    「能動」も他動詞のみがなれる。

     

    run「走る」のような自動詞の時には、「能動」ではないと自動的にわかり、「未完了」のみを表しています。

    未完了」=「一旦〜して[〜し始めて]まだ完了していない

     

    I saw a running dog/ yesterday.なら「私は昨日、一旦走り出してまだ完了していない犬を見た」となります。

    これが「私は昨日走っている犬を見た」になります。

    予言者でないし、居合わせていることも表している。

     

    これなら一切問題ないでしょ?

    他動詞の時は、「未完了」と「能動」の二つの性質を持っています。There were a lot of people enjoying the party.「パーティを楽しんでいる多くの人がいた」「楽しまれている」という受動ではなく「〜を楽しんでいる」という能動。「一旦パーティを楽しんでまだ終わっていない」という未完了。二つの意味を持っています。)

     

    ついでに

    未完了「一旦〜してまだ終わっていない」は非常に優秀な概念です。

     

    He was running.「彼は」「一旦走ってまだ終わっていない(running)」「だった(was)」→「彼は走っているところだった」と「進行形」という言葉を介在せずに理解できます。

    また「居合わせている」ことも十分に表していると考えています。

     

    現在分詞だと…

    「was[were]+現在分詞」で「〜しているところだった」を表す。

    接点が全くなく全部バラバラ、なんの説明にもなっていないので、バラバラな全てを暗記しなくてはなりません。(「過去」進行形なのに「現在分詞」を使っていて、ナニガナンダカ……)

    お疲れ様です。

     

    日本の英文法を論破していると考えています。

     

    従来の文法用語とは違うと言うことでご不安なご家庭がありましたら…

    現在分詞では丸暗記だと証明しました。

    分かりにくいです。

    お金を払ってわざわざ分かりにくいところに行くのですか?

    そろそろ目を覚ましましょう。

    池田英語塾の方が何十倍も分かりやすいです。(現在分詞って、塾長の目から見たら0点です。だって時間と無関係なのに「現在」ですよ?自信を持って0点です。「未完了能動分詞」。いわゆる現在分詞の内容を正確に表しています。100点です。0点と100点だと…何十倍でないですね。♾️倍です。まぁ文法は池田英語塾ではおまけで教えているだけですが)

    保証します。

     

    池田英語塾はどのみち損はしません。

    損をするのは誰でしょうか。

     

     

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    分詞について2

    「過去分詞」って「過去」を表しているから過去分詞なんですよね?

    残念ながら違います。

    「過去分詞」は「過去」を表していません。

    以下、証明し、正しい名前をご提案します。(世の中は変わりませんので、個人的に覚えてみてください。必ずお役に立ちますよ!)

    ___________

    過去」は「現在より前。」「文法で、時制の範疇の一。今より前にあった事柄を述べるもの」(広辞苑第五版)

     

    In autumn, that place will likely be filled with fallen leaves.「秋になるとその場所は落ち葉でいっぱいになるでしょう」

    もちろん未来の文章です。

    でもfallen leaves「過去分詞」。

    過去分詞が正しいなら、「現在より前」に落ちた葉っぱで秋になるとこの公園はいっぱいになるでしょう。。。?

    おかしいです。

    多分、「今」の時点でこの葉っぱはまだ落ちていません。

     

    完了」は「動作の完結、または完結した結果の存続状態を示す形式」(広辞苑第五版)

    完了」なら、この公園は秋になると落ちることが「完了した」葉っぱでいっぱいになるでしょう、で問題はありません。

     

    いわゆる「過去分詞」は英語ではpast participleと言います。

    pastを「過去」と明治の初期に訳してしまったのですが…(1983年に上智大学外国語学部イスパニア語学科の授業で小林一宏教授がおっしゃっていたことですが、ドイツ語で書かれた英文法の本を翻訳したのだそうです。しかし「分詞」は時間の概念とは無関係。なのに時間の概念を名前につけることはおかしい。ゆえに「完了分詞」と呼ぶ、とのことでした。明治は民法はフランス語の民法を翻訳するなど、翻訳で大忙しの時代でした。民法では「誤訳は妨げず、速訳せよ」との命令が出ていたそうです。英語でも同様の可能性が高いと思います)

     

    pastを「過去」と訳したのが大間違い。

    pastは「完了」と訳されるべきでした。

     

    また、「完了」の意味を持つのは元の動詞が自動詞の時のみ。

    元の動詞が他動詞の時は「受動」の意味を持ちます。(「〜される」「〜された」完了のニュアンスも入ります。自制は一切表しません)

    ゆえに池田英語塾では「完了受動分詞」としています。(塾では、いわゆる分詞形容詞も含めた名称にしていますが長くなるので、塾内専用語です。ただ「完了受動分詞」でも十分だと思います)

     

    分詞の時制は分詞は決めません。

    文の述部が決めます。

     

    In autumn, that place will likely be filled with fallen leaves.「秋になるとその場所は落ち葉でいっぱいになるでしょう」

    この文章なら、述部はwill〜で未来形。

    この述部の時点でfall(落ちる)が完了していることを表します。

     

    過去だと、今より前のこと。

    未来を起点にしてそれより過去だ、とするのでしょうが、「未来」「過去」と時制の言葉が複数出てきてこんがらがります。面倒です。

     

    「未来」の時点でfall(落ちる)が完了しているとするのが誤解が全くなく完全な考え方だと思います。

     

    過去分詞」という名前は文法用語で最大の誤訳です。

    全く無関係の時制と分詞を関連づけてしまいます。

     

    これを英語の先生が読んでも、「今更変えられない」と言うことでしょう。

    でも上智大学イスパニア語学科の教授陣を見習ってほしい。

    文法用語を変える決断はお見事としか言えない。

     

    学生のために混乱がない用語にすることに愛を感じます。

    間違っていることを知ったまま、「過去分詞」を使い続けることは私にはできません。

     

    使い続けることは、自分の身の保身に過ぎないと思います。

    東京大学の英文科の教授陣や、NHKの語学講座で「過去分詞」という名称を聞くたびに私は大笑いしております。

     

    (まぁ、学生さん、視聴者が慣れ親しんだ名称から離れることはできないという事なのでしょう。私も東大の講義やNHKに出られればそうやるでしょうが、テキストにでも「実は分詞は時制とは関係なくて…」という文章は書き加えますね。せめてもの良心です。)

     

    大笑いとは失礼?いや、時間の概念と関係がない分詞に「現在」「過去」と名称をつけ、それを修正しない方がおかしいと思いますよ。(おかしいから笑ってます。)

     

    と言って、私も世の中を修正しようと本気で思っていません。

    ここまで悪口を言えば、今まで過去分詞と言っていた人たちはますます変えられなくなる。(変えれば池田英語塾に負けたことになる)

    それが狙いです。(とは言うものの…日本の国力が落ちてきていることは英語ができないことも一因。そろそろ英語の先生方、正確な内容を表す文法用語にしようという姿勢を見せてくださいませんかね。言葉を不正確な用語で考えるって、邪魔なだけです)

     

    池田英語塾を選んでくれた生徒さんたちだけが得をすればいい、くらいに考えています。

    英語だけではなく、語学を学ぶ際に「現在分詞」「過去分詞」では正確な理解ができない。

    そんな用語はダメですよ。

     

    塾生さんたちには、一歩池田英語塾の外に出たら、「現在分詞」「過去分詞」と言いなさい、と徹底しております。

    ご父兄様におかれましてはご安心頂ければ幸いです。

     

     

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