先行詞(antecedent)について
「先行詞」とは、「代名詞、副詞のthere(そこで、へ、に)、then(その時に)、関係代名詞、関係副詞のwhere、whenが指す名詞」のこと。
位置的に先行しているか、価値的に先行しているところにあるので「先行詞」と呼ばれる。
(例)
・John is kind. Everybody likes him.(ジョンは優しい。みんな彼が大好きだ)(himの先行詞はJohn。位置的に先行)
・”I went to Kyoto last week.” “I went there last year, too!”「私、先週京都行ったんだ」「私も去年そこに行ったよ!」(there「そこに」の先行詞はKyoto。位置的に先行)
・”Niigata earthquake happened in 1964.” “I was a baby then.”「新潟地震は1964年に起きたんだよ」「私はその時赤ん坊だったんだ(実話)」(then「その時」の先行詞は1964。位置的に先行)
・I know the boy /who broke the window.「私はその少年を知っている/誰かというとその人はその窓を割った」(who「誰かというとその人は」の先行詞はthe boy。位置的に先行)
・Niigata is the place/ where I was born.「新潟は場所だ/どれかというとそこで私は生まれた」(whereのwh-が「どれかというと」、-ereの部分がthereと同一視できて、「そこで、へ、に」となります。このwhere「どれかというとそこで、へ、に」の先行詞はthe placeです)
・1964 is the year / when I was born.「1964年は年だ/どれかというとその時に私は生まれた」(whenのwh-の部分が「どれかというと」-enがthenにあたり、「その時に」を表します。whenは「どれかというとその時に」で先行詞はthe yearになります。位置的に先行しています)
価値的に先行しているとは:
“Unless they practice at it, humans aren’t very good at falling.”「練習しない限り、人間は落ちることがあまり得意ではない」
Unless they practice at itは「従属接続詞+SV〜」なので「従属節」。humans aren’t very good at falling.は「主節」。従属節は、それだけでは存在できず、主節があって初めて意味が成立するので(=従属しているので)、従属節と言う。主節は、それだけで存在できるので主節。主節の方が価値が上。そのため、主節が後ろにあったとしても、先行詞を例文のように主節内に置くことができる。例文のtheyは主節内のhumans、itはfallingを指している。
先行詞は、代名詞、副詞のthen、there、関係代名詞、関係副詞のwhen、whereが差し示している名詞という大前提がある。
もし後置修飾(池田英語塾で後置限定)が限定する名詞が「先行詞」ならば、なぜ不定詞の形容詞的用法のときに限定される名詞をなぜ位置的に先行しているのに「先行詞」と言わないのか。
・a house /to live in 「家/住むための」
これで、a house は先行詞ではない。
・a house / in which he lives 「家/どれかというと(=wh-)それ(=ich)の中で(=in)彼が暮らしている」
ならば、a houseは先行詞である。
違いは、to live inの中には、代名詞、then、thereに相当する語がないからであり(だから「先行詞」と呼べない)、
一方、in which he livesにはwhich「どれかというとそれ」という関係代名詞があるので、a houseが先行詞という扱いになるのである。
(a house to live inの派生系a house /in which to liveなら、「家/どれかというとその中で暮らす」となり、a houseは先行詞ということになる。実際の日本の英語界がどう扱っているのかは知らないが。)
以上、本来「形容詞節の限定する名詞が先行詞」という考えは不十分であり、「代名詞、関係代名詞、then、there、関係副詞のwhen、whereが指し示す名詞が先行詞」というのが正解だと思うが如何か。
1990年代に早稲田予備校の講師をしているときに、国士舘大だったか、拓殖大だったか(押忍!というイメージの大学と記憶)の入試説明会が早稲田予備校西船橋校であったのですが、その時の大学の英語の先生のプリントに「先行詞とは代名詞が指す名詞のこと」との記載があり、「なるほど!」と膝を打ったのがきっかけで上記の解明になりました。(やはり大学の先生はすごい、研究が深いと思いました。全ての人とは限りませんが、深い先生もいるものだ、と当時の早稲田予備校西船橋校[早稲田予備校の中で生徒さんが一番多いので実質本校。高田馬場校ではない。今は知らんけど]の看板講師は思いましたね)
「先行詞」を「形容詞節によって説明される名詞」とするのは実は全く不十分なのです。(関係詞の根本が見えていない証明でもあります。ん?日本の参考書のほぼ全てがそうだということは…以下略)
こういうことを私は知った上で「先行詞って、代名詞が指す名詞ですよね」云々を言ったら代ゼミの年配講師は自動反応で「は?💢」(何言ってんだ、若造)
こちらも「勉強不足だよ、ジジイ💢」だったのですが、我慢しましたよ。
・私の英語教師に対する評価は、勉強していないくせに自信だけはある(池乃めだかか?みたいな感じです。)。
・教員免許なんてあまり意味はない(英語はクズ)。
・向学心がない。
そうではない方も稀にいらっしゃると思います。
その場合には、心より謝罪申し上げます。
イスパニア語を上智の教授陣によってペラペラレベルまで持っていってもらえた人間として、英語の講師のレベルは遥かに低いとは申し上げておきます。
論破して頂ければ、ぜひ師事させて頂きたく思っておりますが、まぁいないでしょうね。
⬇︎一般的な定義はこんなところか(Evergreen いいずな書店)
「説明される名詞」
ならなぜ不定詞が限定する名詞は「先行詞」ではないのだろう?
池田英語塾に本を出させる勇気のある出版社はないですか?
中国・韓国などアジア圏でも売れると思いますし、真理なので今後も長く持つ内容になると思います。
まぁ出版不況ですから期待できないですね。(こういう時こそ気概のある編集者を期待するのですが…いるんですかね?)
ちなみに、先行詞=関係代名詞です。
だからpeole /who are〜「人々/誰かというと彼らは〜である」のようにwhoの後ろはareになります。
people=whoなのでwhoは複数だからです。
the man /who is〜「その人/誰かというとその人は〜である」のようにwhoの後ろはisになります。
the man=whoなのでwhoは単数だからです。
このことを知っていると、一般的な説明である「主格関係代名詞の後ろの動詞は先行詞に一致させる」というルール(写真[⬇︎]はNext Stage 第4版 桐原書店)は、確かにそうなんだけど、何か気持ち悪いとわかります。
They are〜ならareはもちろん主語がTheyだからareな訳です。
しかしareになる理由がTheyではなく、他の箇所に一致させるからです。
まぁ確かに正解は出るのですが、本来主語と一致させて考えるものを別のものに一致させて考えろ、というのが日本で一番売れている参考書の解説。(他も同様)
日本の英語教育のレベルの低さが滲み出ていると思うのは私だけなのでしょう。
__________________
さ〜て、ここまでは実は罠です。
以上を読んで、何言ってんだ、池田英語塾!
「先行詞」ってのは「形容詞節が修飾する名詞」ってずっと昔から決まってんだ!!💢
……と考えた英語関係者がいると思います(ほぼ全員ではないでしょうか)。
なら以下の内容に答えてみろ。
……1000倍返しだ!!!💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢…………💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢
(古い…ですかね。でも堺雅人さんの演技が素敵だったので使います。池田もこの時の半沢直樹と同じ顔をして叫んでると想像してください)ちなみに先行詞は英語ではantecedentと言います。
antecedentを辞書で引くと:
きちんと、「関係詞・代名詞の」先行詞、と書いてあります(リーダーズ英和辞典)。
ジーニアス英和大辞典では「関係詞や照応形の」。
「照応形」に「代名詞」が含まれています。
「先行詞」は「形容詞節が修飾する名詞」と言っているみなさん、辞書を引いてください。
間違ってますよ〜!!(辞書を引くことは語学学習の基本です。あなた方はそれをやっていません。仮にやっていたとしても学習者としての目が節穴のようで気づけていません)
それに関係詞を「誰かというとその人は」「どれかというとそれは」のように読んで初めて「関係詞の先行詞」は説明がつく。
関係詞の考え方は池田英語塾の考え方一択だと思っています。
あと勉強してないジジイの英語講師ども、勉強不足だ!💢
私より若い方々も、年上が言っていることでも疑いましょう(私も含めて)。
偏差値が高くても、自分がそう思ったら正しいのだ、という昭和な態度は改めましょう(特に免許をお持ちの先生方)。
徹底して証拠を集める池田英語塾を少しは見習ってくれ。
反論できるものならしてみてください
なるほどと思えば、私は謝罪した上で自説を引っ込めます。
(無理だがね)