一人称、二人称、三人称とは(人称は人数と関係があります)
世の中に人間が一人しかいないとします。(これを読んでいるあなたのみしか世界にいないのです)
その人物(=あなた)に、あなたは何と名前をつけますか。
「私」「僕」「俺」「オイラ」「アチキ」……日本語は色々ありますが、これを「一人称」といいます(一人め、についた名称だからです)。
英語ではIですね。(元々はicだったのですが、cが消えてiになり、iでは目立たず見落としてしまうので大文字にしてIになりました)
世の中に人間が二人しかいないとします。
一人目には名称がついていますから(=私、など)、二人目に名称をつけなくてはなりません。
「あなた」「君」です。
これを二人称と言います(二人め、についた名称だからです)
英語ではyouですね。
世の中に人間が三人いるとします。
一人目、二人目、には既に名前がついていますから、三人目に名前をつけることになります。
男性なら「彼」女性なら「彼女」です。
これを三人称と言います(三人めについた名称だからです)
英語ではhe、sheですね。
三人称があるなら、四人称、五人称………一億人称はないのでしょうか。
考えてみましょう。(丸暗記はダメです)
世の中に四人ひとがいるとします。
四人めが男性なら「彼」、女性なら「彼女」です。
世の中に五人ひとがいるとします。
五人めが男性なら「彼」、女性なら「彼女」です。
世の中に一億人、人間がいるとします。
一億人めが、男性なら「彼」、女性なら「彼女」です。
………あれ?四人めも、五人めも、一億人めも、三人めと同じですね。
ですから、四人め以降は三人めと同じですから四人称、五人称……一億人称はないのです。
三人称と同じですから。
まぁ、四人称がhe、sheだ、五人称もhe、sheだ、などとしてもいいのでしょうが、面倒だから廃れてしまったとか、はじめから 数が多くなっても実益がないからやめておこうということで使わなかった、のように考えてみてください。(後者だと思いますが)
人称が人数とは無関係なんて言っている本があります。(人称について説明している本は説明すらしていないことが圧倒的に多いです。ほとんどそうです。「人数と関係がない」などと、まぁこれは嘘ですが、それでも説明しようとしている本はまだマシなのかもしれません。でも嘘はいかん。)
勉強不足です。
著者が帰国子女とか、有名大学とかであったとしても関係ありません。(というより、もしそうだったらもっとまずいでしょう。帰国子女だから、有名大学の出身者が言っているから、ということで間違ったことを読者が信じてしまいますから。)
間違っているものは誰が言っても間違っているのです。
騙されないようにしましょうね。
言語も科学的に、論理的に考えていきましょう。
一人称複数とは、複数の人間の中に一人称がいるときに使います。(私たち、俺たち、僕たち、がそうですね。複数人間がいて、その中に「私」がいます)
二人称複数とは、複数の人間の中に一人称がおらず、二人称がいるときに使います。(君たち、がそうですね。複数人間がいて、その中に「君」がいます。)
三人称複数とは、複数人間がいて、一人称、二人称がおらず、三人称のみがいるときに使います。(彼ら、彼女たち、がそうですね。複数人間がいて、その中に一人称、二人称がおらず、三人称のみです)
本当に弊塾塾長は、世の中の英語の本にうんざりしています。
打倒コロナ、ですが、打倒阿呆な英語本でもあります。
著者も阿呆ですが、出版社も阿呆です。(私、間違ってますか??間違えているのはあなたたちです。)
人称は人数と関係があります。
自分の頭を使って考えなさい。