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  • ❓「英語を英語で考える」¿

    2023.6.2

    最初に結論

    「英語を英語で考える」とは:

    「ネイティブが無意識に英語をどう捉えているのかを解明し、理解し、そしてたくさん運用して慣れること」

    以下に説明していきます。

    松本亨先生の言うところの「英語を英語で考える」

    松本亨先生、松本道弘氏がよく言っていた「英語を英語で考える」。(このお二人の話され、そして書かれている英語を私は信用しています。このお二人以外の日本人の書いた英語はあまり美しくない。まだ見つけていない先生がいるかもしれないので、増える可能性はありますが。)

    『英語は日本語に訳すことをもって「理解する」と思っていた考え方をすてて』

    『わからない英単語に接した時、 癖として英和辞典をひっくり返すのではもとのもくあみである。わかるまで英英辞典をひく決心をしてやり通すなら、私たちの環境は180度変わっていく』

    ここら辺が一般的な「英語を英語で考える」ということなのかな、と思います。

    ここら辺の記載から、日本語を介在させるな、、、ということなのかな?

    ……わかるようででわかりづらい。

     

    私見

    私は「英語を英語で考える」とは「ネイティブが無意識に英語をどう捉えているのかを解明し、とことん理解すること」だと思っています。

    そうすれば自然と運用できるようになる。

    英英辞典を引け、というのもそれ。

    ある単語をネィティブがどのように意識下で、無意識で捉えているのかを分かれば、結果として理解した人間は自然な使い方ができるということ。

    しかしそのために英和辞典を引くな、というのは随分乱暴に思います。

     

    私の専門はスペイン語です。

    大学2年には西西(=スペイン語スペイン語)辞典で調べていました。(Planetaという辞書です[↓]。結構大きめなのですが毎日持ち歩いていました。広辞苑よりひとまわり小さいくらいの大きさかな。)

    しかし最初は、西和辞典(白水社)も使っていました。

    西西辞典だけでは逆に意味が理解できない。

    西和辞典を使って、西西辞典の定義で使われている単語は調べました(下の写真で日本語が書き込んであります)。

    そのうち、そのような作業はせずに済むようになりました(下の同じ写真の同じページで、単語に下線は引いてありますが、日本語はもう書き込んでありません。ということはスペイン語をスペイン語で考えられるようになった、ということだと思います。少なくとも松本亨先生の基準では。でも、確かにそれくらいのレベルでは私は当時ありました。)。

    しかし松本先生は最初から英英辞典を引け、英和辞典を一切使うなと取れる言い方。

    これは実情に合っていません。

    外国語の単語のニュアンスは確かに英語なら英英辞典、スペイン語なら西西辞典で引くのが一番です。

    それは認めざるを得ません。

    しかしそこに至るまでに英和辞典、西和辞典の活用も、少なくとも初めのうちは否定できないと思います。

    松本亨先生レベルなら最初から不要だったのでしょいうが、最初は普通は必要だと思います。

    母国語の介在は初めは必要

    要は、母国語の一切の介在を否定するような学習法は不可能だと思います。

    少なくとも初めのうちは母国語を介在させてもいいので、外国語を根本まで解明すればいい。

    そうすればやがてその外国語をその外国語で考えられるようになると思います。(母国語の介入は少なくなります。皆無ではありませんが。私の場合は、スペイン語で意味はわかるが、日本語にならないときは、その後2〜3日は訳が出るまでずっと考え続けましたね。こういう思考を使うことが語学力を付けたとも思っています。母国語をおろそかにして外国語を学ぶことはできないと思います。)

     

    具体例

    良い例が私の塾の関係詞の考え方。

    I know the man who broke the window.

    英語は、主語以外の名詞の終わったところで意味が一旦切れます。(この「主語以外の名詞の終わったところで切れる」というのも「ネイティブが無意識に英語をどう捉えているのかを理解すること」ということだと思います。これを理解し、実践し、考えずに当たり前にできるようになったら…英語を英語で考えていることになると私は考えます。ネイティブの無意識と同じことが無意識でできている……英語を英語で考えていることになりませんか?

    ですから

    I know the man/

    となります。「私はその人を知っている」です。

    whoは、人の名詞の直後だと「(人と言っても)誰かというとね」と「疑問」ではなく「説明」に変わります(←これが私が言うところの「ネイティブが無意識に英語をどう捉えているのかを解明し、理解すること」だと思います)

    broke the window.「窓を割った」

    全部総合すると、「私はその人を知っている/誰かというと、窓を割った」

    これに慣れていくと、日本語を介在せずに関係詞を含む文章を完全に理解できます。

    このプロセスが英語を英語で考えることだと思います。

     

    「ネイティブが無意識に英語をどう捉えているのかを解明し、理解し、そして慣れること」

    英英辞典も、初めのうちは英和辞典を介在していいので引きましょう。

    松本亨先生の考え方は最終的には正しいのですが、無理難題を押し付けている部分もあると思います。

     

    手前味噌になりますが、池田英語塾は「ネイティブが無意識に英語をどう捉えているのかを理解すること」を日本で一番解明している塾だと自負しています。

    HPの「池田塾の英文法」あとは池田浩巳というペンネームのQuoraの投稿でそれらをご確認ください。

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